琉球大学立原研究室の愉快な仲間達による日々の記録★ミ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 どーも,えだごんべです. サメ週間が終了しました. はじめに沖縄県の調査船「図南丸」に便乗して2泊3日のサメ調査に行ってまいりました! 写真でご紹介. 図南丸. もちろん,サメガールまるちゃんも参加します. 全然,この呼び名は浸透しなかった・・・. 船室はこんな感じ.意外にもとても広くて快適です. 初日の夜は,前線が通過したため波の高さ5mの大荒れでした. 初日は移動,2日目早朝5:00より餌切り,餌付けスタートです. この作業がいちばん酔うのです. 付け終わった餌.6:00頃に投縄開始です. 投縄終了の1時間ごだいたい8:00頃に揚縄開始です(少し元気になってる). 揚縄は右サイドから. 左の方にある黒い容器は美ら海水族館の方が魚の蘇生に使います. 残念?ながら,今回はツノザメ類が少なめでした.とはいえ100個体以上とれます. 透きとおったグリーンの目が本当に美しいのです. カンパチ.そんな深い場所にもいるのですね. 4個体連続で針にかかったチカメキントキ.この魚好きです. そして,なんといっても主役は,この方・・・ 特大のアカマチきたぁーっ!! 美ら海水族館の高岡さんと躍場さん. 共同研究でツノザメの飼育と棘のバリデーションをしていくことになりました! ツノザメを運ぶワタクシ. 水試,美ら海,琉大と沖縄の海洋生物に携わる機関が協力して何かを出来るって素敵です!! タグを打ったアカマチも飼育に挑戦していくようです. 上手く育ってくれると良いのですね. バタバタしていて全員での集合写真は撮れなかったですが,図南丸のクルーの方々,水試の上原さん,岩本さん,美ら海の高岡さん,躍場さんには本当にお世話になりました! 生きた深海ザメや,マチ類,その他いろいろな魚を見ることができ,とても楽しく貴重な経験になりました. もも子も酔いながらも,よく頑張りました. あの揚縄の時のワクワク感はなんともいえないなぁ. 解剖編は・・・,誰か書いて下さい.笑 えだごんべ PR こんにちは. 既にミミズハゼ氏に紹介してもらいましたが,改めて詳しく載せておきます. 先週の4日間,僕と丸ちゃんは 沖縄県水産海洋研究センターのマチ(ハマダイ,ヒメダイなど深海にいるフエダイの仲間)の調査船に便乗してきました. なので,今回のブログカテゴリーはY内さんが卒業して以来の”便乗調査”です.何年ぶりか... 調査対象は,マチ!!!! ではなく一緒に混獲されるツノザメです. 去年はセンターの方にツノザメだけ採ってきてもらって,捌くだけでしたが, 今回は自分たちも乗船して実際の状況を観てきました. 乗船した図南丸. 寝室はこんな感じ.思ってたより広かった. 甲板で作業してるとき以外は,ここで寝転がってました. 夕方に出港して 初日は調査地に向かうだけだったので,とくにすることもなくダラダラ過ごしました. 翌朝5時に起床.仕掛けに魚の切り身を付けて,投縄. 餌はムロアジ. 何が釣れるか楽しみです. 投縄から1時間後,仕掛けを回収します. 珍しい魚は釣れるでしょうか...いやいやマチとツノザメは釣れるでしょうか. 栄えある釣獲物第1号は・・・ アカマチ(ハマダイ)でした!! やっぱりマチの調査というだけあって, 一発目からアカマチ! これは幸先いいかも! ツノザメを抑える船酔いまる子. 写真が暗いのが残念 ちろんツノザメも予定通り釣れましたよ. というかツノザメばかり釣れます. 僕らとしてはありがたい. エメラルド色の目が深海にすんでるサメっぽさを際立たせてますね. 実は,釣獲物の9割以上がツノザメでした.3回の操業で200個体くらいは採れたでしょうか. もはやマチ調査ならぬサメ釣り状態です. 釣られたサメはいろいろ吐きだすことが多かったです. 前回は,空胃がほとんどでしたが,今回は胃内要物に期待できそうですね. 吐きだした小魚とハダカイワシの仲間 後日解剖するとイカや魚が結構出てきました. 採れたマチは標識して,放流するのですが,海洋センターに協力してもらいツノザメも何個体か標識放流しました. 再補されるかな... 標識放流にも挑戦. 背中に刺さってる黄色いのが標識のタグ. 最終日に給仕長がツノザメの煮つけを作ってくれました. ツノザメの煮つけ. 普通においしかった. 去年のサメ調査の時に食べたツノザメは,とても美味しいとは言えないものでしたが,今回のサメはおいしかったです. 言われなければサメとは気がつかない程.やっぱり新鮮だったからでしょうか... 波もそんなに高くなく,無事に調査を終えることができました. 今回の調査で,海洋研究センターのみなさんをはじめ多くの人にお世話りなりました. ありがとうございました. 次回の調査は10月だそうです.次は誰が船にのるのでしょうか. 船に乗りたくてウズウズしてるタイガー君かな? さめ 無事、第1回目のクロマグロ漁より戻りました。岬です。 今年は出だしからいいですね。 操業12回でクロマグロ12本、キハダ110本を獲ってきました。 なかなかいい漁です。 クロマグロは去年に比べて小ぶりですが、大物より空輸しやすいので、漁師にとっては小さいのがたくさん獲れるほうが助かります。 加えてこのキハダ、たった1航海で去年の倍の漁獲です。 しかも、全て30kg以上の正真正銘のキハダマグロ。 中には165cmFL、84.8kgなんて大物も・・・。 しかし、クロマグロ漁期の終わりにとれるのが普通のキハダがこんな早くから大量に獲れるなんてなんだか不吉な気もします。 次の航海ではぱったりなにも獲れなくなったりしないといいんですが・・・。 それはそうと、今回はすこし珍しい魚が獲れました。 まずはこちら 213cmTLのテンガイハタです。 こんなのが獲れるとワイドショーなんかで深海に異変が起きているだか、巨大地震がくる前触れだとか騒ぎそうですが、マグロ延縄ではたまーに獲れます。普通です。 他にもアカナマダやサケガシラなんかも獲れます。 不思議なことに、この仲間は解剖してみると全て成熟した産卵直前の卵を保持しています。 普段は延縄が設置されている水深よりもっと深いところで生活していると言われていますが、産卵はもっと浅いところで夜間ひっそり行っているかもしれませんね。なぞだらけの魚です。 あと、今回もっとも僕を驚かせてくれたのがこちら わかりますでしょうか・・・。 ミズウオの胃内容物からでてきました。 一見みただけだと何がなんだかわかりませんが、よーく見てみると 左の細長い魚が右の黒くて小さい魚に食われています。 マジです。 ちゃんと右の魚の腹膜に頭だけが包まれていました。 タチモドキ属とおそらくクロボウズギス科の何かだと思われますが、なんというか・・・。 どう考えても、無理だろオイ!!と、ツッコミたくなる風景です。 軽く3倍近い体長差ですよね。 そうとう腹へってたんでしょうか、ミズウオに食われて両者パニックになったのでしょうか。 とにもかくにも深海のおぞましい食事風景を垣間見た気がします。 まだまだ人の知らない世界が広がっていそうですね。 次航は明後日月曜日出発。 またまた面白い日記が書けるようにネタ集め頑張ってきます。 山内 さて、突然ですがクロマグロの季節です。 どうもごぶさたしておりました。 マグロ兄さんこと山ぴーです。 去年一年はたった一回だけ日記を投稿し、行方をくらましましたが、ちゃんといたんですよ、研究室に。 他大学から来て一年目ということもあって色々遠慮していたわけなんです。 が、秋田君が去ってから 「こんどはみさきがブロガーになってね」 という先生からのお達しがあり よーし!今年こそはマグロ戦場日記 ~延縄船便乗調査実況中継~ なるものを立ち上げようと意気込んだのもつかの間 ・・・ 便乗予定の船が遥か南の海上まで漁に出掛けてしまったため、陸上に閉じ込められております。 とっくにマグロ漁は始まっているのに ・・・ そんな中、わが母港である那覇市の泊港に大物が揚がりました ↑ エラハラ抜き重量で330 kgのオスでしたが、なかなかいい面構えです。 普通サイズのクロマグロと比べるとこうなる ↓ もうすぐ沖縄は嫌な梅雨の時期に突入しますが、まだしばらく陸で揚がってくるマグロを見て指をくわえる日が続きそうです。 今年はキハダが好調みたいで、バンバン揚がってます。 この調子でクロマグロもたくさん獲れることを期待しましょう。 それでは 山
どうもはじめまして、今年から立研に加入しましたM1の山ピーこと山内です。
いつも楽しく拝見する側だった立研日記についに投稿することになりました。 つたない文章ですがよろしくお願いします。 さて、実はわたくし4月の後半から沖縄県那覇地区漁業協同組合所属の近海小型マグロ延縄船に便乗しておりました。 毎年4-7月上旬にかけて沖縄近海にはクロマグロの大型個体が産卵のために回遊してきます。 そこで、同期間中漁獲されるクロマグロの詳細な漁獲情報及び生物学的な基礎データの収集、またその他主要漁獲対象種の食性を調べることを目的として便乗調査を行っていました。 結局今期は合計で5回の航海に便乗し、40日間の操業データを集めることができましたが、今年はクロマグロが全体的に不漁で特に高値がつくこともなく終わってしまったのは残念でなりません。 それでも魚体自体はかなり大型でほとんど全てが200cm以上の巨体でした。 やっぱりこれだけデカい魚だと取り込む時はかなり神経使います。 写真はその瞬間 こんな感じです、はい。 なにはともあれ、怪我もなく無事に帰ってこれてよかったです。 それから長期間ほとんど研究室に顔を出せず、仕事も何も手伝えなかった僕を忘れずに覚えていてくれた研究室のメンバーに感謝です。 これから出遅れた分を取り戻すつもりで勤しみますのでよろしくお願いします! |
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