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琉球大学立原研究室の愉快な仲間達による日々の記録★ミ
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こんにちはT紘です。
ついに本命の更新をする日がやってきました。

先日、日本動物分類学会のSpecies Diversity誌に日本初記録&北限記録となるウナギ属魚類の論文が早期公開されました。奇遇にも今回、早期公開された論文は全て研究室関係者のものでした。嬉しいですね。

その名も"ウグマウナギ"!!  (学名はAnguilla luzonensisです)。

"ウグマ"は、沖縄の言葉で"ごま"を意味する言葉で、親の体色に因んでいます。
本記録は、シラスウナギによる記録のため残念ながらウグマ模様はありません... (いつか親を採りたいなぁ)。

ウグマウナギは2009年に記載された種であり、他のウナギ属魚類に比べ情報が限られていますが、本論文では現在分かりうる情報 (分散経路や推定された産卵場など) をまとめています。また、形態情報もまとめ、日本産ウナギ属魚類 (シラスウナギ) の同定キーを記述し、検索表も一緒に載せています。

論文は以下のURLからダウンロードできますので、ご一読いただければ幸いです!
https://doi.org/10.12782/specdiv.26.31


 赤矢印が背鰭、臀鰭の始部です

ざっくり同定キーを説明すると、尾部先端の脊椎骨状に密集した黒色素胞を持つこと、背鰭-臀鰭始部間の長さが全長比で14.7%以下であることから同定できます。残念ながらオオウナギと特徴が被っているため、DNAバーコーディングによる種同定が必須です。

オオウナギのシラスを見慣れているとぱっと見で怪しい個体がわかるので、怪しいと思ったらDNAをみてみると良いかもしれません。沖縄より北まで流れてる可能性かなり高いと思いますよ!!

各部位はこんな感じです。


ウグマウナギの頭部

色素が全く発現していない綺麗な個体です。ここだけ見てもわかりませんね。


背鰭-臀鰭間

見慣れてないとわかりませんかね。疑う心が大事です。


尾部

日本ではオオウナギとウグマウナギのみが尾部の脊椎骨上に密集した黒色素胞を持っています。 
とりあえず最初は尾部の色素をチェックしましょう。

上の写真は、ぱっと見でウグマと同定できたので各部位の写真を撮っていました。
シラス調査始めたての頃はぱっと見で区別できなかったのに...成長したなぁ。

本研究は、九州大学のM岡先生をはじめ、E藤君、M重さんにご指導頂き、進めることができました。また、H比野さん、Iふえさんにもご助言を頂きました。ありがとうございました。

皆さんもぜひ "ウグマウナギ" と呼んであげてください!!
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こんにちはT紘です。

飼育部屋には私と同郷のニホンウナギがいます。
このウナギ、最近飼育部屋に入るや否や餌を要求してくるようになりました。

 
餌を要求するウナギ。かわいい。

 
表層にまで餌をキャッチしにやってきます。そんなに食べ急がなくてもいいのになぁ。


餌を取りこぼしても...


素早くリカバリーキャッチ。
ここまで慣れるとは...可愛いやつめ。

そういえば最近、餌の減りが早いと思っていたら3名がウナギに餌やりしていることが判明しました。私だけでなく他の人にもおねだりしているようです。


ある日飼育部屋に入ると餌を要求するウナギの姿はなく...と思いきや横になってお休み中でした。先日採ったタメトモとも仲良くなっているようでよかったよかった。

仰向けや横になって寝る姿は、オオウナギが有名ですが、ニホンウナギもしっかり横になります。

最近太って細い竹筒に入りにくそうにしているので新しい隠れ家を作ってあげないとなぁ...
こんにちは。T紘です。

修論が捗っていないせいなのか、ブログの更新意欲が高まりつつあります。困った困った。

先日、B3から続けているシラスウナギの遡上調査に行ってきました。2時間×2日間、寒い川の中でシラスの遡上を待ち続ける虚無な調査です。魚採りは自分から魚に向かって行きたい派なので待つ調査は苦手...



シラスは一向に来てくれませんが、ユゴイは、毎月のように集魚灯によってきます。時期によっては、シラスを食ってしまう厄介なやつです。



今月は珍しいお客さんもやってきました。長いこと調査を続けていますが、タメトモハゼがきたのは初めてだなぁ。

そしてなんやかんやで1個体も採れずに調査が終わりました。これも大事なネガティブデータ。調査を続けることに意味があるのです (自分への鼓舞)。



調査河川には堰があるので、最後に堰をチェック。上の写真のように堰を登攀するシラスが採れる場合があります。集魚灯下では採れませんでしたが、運よく堰で1個体ゲット。このデータが結構大事だったりします。



調査終了後、川を散策していると引くほど大きいモクズガニが採れました。甲長10 cm以上はありそうです。脚を広げると30 cmくらいはありそうな勢い、食べ応えがありそう。

2日目は集魚灯下で1個体をゲット。2日間で0の時もあるので採れただけでも御の字です。

研究室に帰ったら写真撮影。

色素発達の進んだオオウナギ。尾部の黒色素胞で日本産同属他種と区別できますが、この個体はちょっとわかりにくいですね。


2個体目の頭部。こちらの方は色素が発現しておらずシラス感があります。ふつくしい

早ければ今月からニホンウナギの遡上もあるかと思っていましたが、遡上はありませんでした。今シーズンは、当たり年か外れ年かどちらでしょうか。

今月でこの調査もちょうど3年。もうすぐ終わりだと思うと少し寂しいです。
沖縄でのシラス調査は、50年ぶり (幸地 1972以来) なので良い論文にしたい!! そのためにも残り4ヶ月の調査も頑張っていきたいところです。

(次回をお楽しみにとか言っておきながら本命の更新ではありません。)
お久しぶりのT紘です。

最近ブログ書いてないなーと思っていたら最後に書いたのは昨年の8月らしいです。時間の流れって早い...

いざブログを書こうとしたもののサンプリングは夜ばかりで全く映える写真はなしです。
ということで論文紹介をします!

今回紹介する論文は、"Age, growth, and gonadal condition of the Giant mottled eel, Anguilla marmorata, in Okinawa-jima Island, Japan"です!! (旬が過ぎた感のある論文)

沖縄島のオオウナギの年齢と成長, 生殖腺の状態に関する論文です。

このオオウナギさんは至る所に住んでおりまして、川の中だけかと思いきや田んぼの中や狭い用水路にも出没します。そんなオオウナギが住んでる環境で注目したのがこちら!→

 都市河川 (写真左) と自然河川 (写真右) です。

沖縄島の都市河川と自然河川に分けてオオウナギの年齢と生殖腺を確認したところ、都市河川に住んでいる個体の方が成長や生殖腺の発達が早く進むようでした。皆さんはなぜだかわかりますか?

その答えは...論文を読んでのお楽しみ!
考察では沖縄島のオオウナギの生活史戦略的な考察もしていてThe 立原研究室!!みたいな論文になっていると思うので、気になった方はぜひ論文を読んでみてくださいねー。
いやー卒論はがんばったなー。修論はいかほどか!?

 

以上、修論作成真っ最中のT紘の暇つぶしでしたー。
(ふっふっふ、このブログは布石。次回 (未定) をお楽しみに。)

こんにちはT紘です. 

今年の夏は, 帰省することになったので地元の川でうなぎ釣りをしてきました.
畑で大量の蚊に刺されながらミミズ3匹ゲット…渋い

自転車で5分程度漕いで, 去年, S織さんとボラ釣りをした某河川へ

開始1時間後にようやく当たり, 1個体うなぎ確保!40 cm後半くらい
沖縄で普段オオウナギを相手にしてるのでニホンウナギの引きは, 物足りないです.

(小学生ぶりにニホンウナギを釣ったのでめちゃくちゃ嬉しい)

次の日は朝からうなぎ水槽を立ち上げました.


可愛いですね

1個体だけでは寂しいので, この日も釣りに

あっという間に2個体 (この後, もう1個体釣れました)

40cm弱が1個体と30cm弱が2個体

うーん, 食べ頃のサイズがなかなか釣れない


水槽に移すと高級な鰻屋さんみたいになりました.




竹を切って入れてあげると浮いてても入ってくれました (可愛い).

この後, 4個体分の竹筒を作り煮沸して沈めてみましたが, 筒の中に入ってくれるのは上の個体のみ. この個体は手を入れると手の中に潜り込んできたり, どこかに入りたがりみたいです.

筒への入りやすさにも個体差があるのかな?
最近のT紘。

お金 (研究費) 欲しいよ〜



憂さ晴らしのお絵かき。やさぐれてます。

お金って大事。



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