琉球大学立原研究室の愉快な仲間達による日々の記録★ミ
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こんにちはT紘です。
ついに本命の更新をする日がやってきました。 先日、日本動物分類学会のSpecies Diversity誌に日本初記録&北限記録となるウナギ属魚類の論文が早期公開されました。奇遇にも今回、早期公開された論文は全て研究室関係者のものでした。嬉しいですね。 その名も"ウグマウナギ"!! (学名はAnguilla luzonensisです)。 "ウグマ"は、沖縄の言葉で"ごま"を意味する言葉で、親の体色に因んでいます。 本記録は、シラスウナギによる記録のため残念ながらウグマ模様はありません... (いつか親を採りたいなぁ)。 ウグマウナギは2009年に記載された種であり、他のウナギ属魚類に比べ情報が限られていますが、本論文では現在分かりうる情報 (分散経路や推定された産卵場など) をまとめています。また、形態情報もまとめ、日本産ウナギ属魚類 (シラスウナギ) の同定キーを記述し、検索表も一緒に載せています。 論文は以下のURLからダウンロードできますので、ご一読いただければ幸いです! https://doi.org/10.12782/ 赤矢印が背鰭、臀鰭の始部です ざっくり同定キーを説明すると、尾部先端の脊椎骨状に密集した黒色素胞を持つこと、背鰭-臀鰭始部間の長さが全長比で14.7%以下であることから同定できます。残念ながらオオウナギと特徴が被っているため、DNAバーコーディングによる種同定が必須です。 オオウナギのシラスを見慣れているとぱっと見で怪しい個体がわかるので、怪しいと思ったらDNAをみてみると良いかもしれません。沖縄より北まで流れてる可能性かなり高いと思いますよ!! 各部位はこんな感じです。 ウグマウナギの頭部 色素が全く発現していない綺麗な個体です。ここだけ見てもわかりませんね。 背鰭-臀鰭間 見慣れてないとわかりませんかね。疑う心が大事です。 尾部 日本ではオオウナギとウグマウナギのみが尾部の脊椎骨上に密集した黒色素胞を持っています。 とりあえず最初は尾部の色素をチェックしましょう。 上の写真は、ぱっと見でウグマと同定できたので各部位の写真を撮っていました。 シラス調査始めたての頃はぱっと見で区別できなかったのに...成長したなぁ。 本研究は、九州大学のM岡先生をはじめ、E藤君、M重さんにご指導頂き、進めることができました。また、H比野さん、Iふえさんにもご助言を頂きました。ありがとうございました。 皆さんもぜひ "ウグマウナギ" と呼んであげてください!! PR
無題
あくまでサブワークのつもりだったのですが、一本目の論文よりも反響が大きく面食らっています (想像はしてましたが)。私的にはメインの仕事の方が面白いのでぜひ一本目の論文も読んで頂けると嬉しいです。
無題
論文掲載おめでとう!
オオウナギ、生活史もじゅうぶん面白いですよ!きっとわかってくれてる人も多いはず! それにしても、3本とも著者がたちけん関係者なのは本当に笑ってしまいました笑。
無題
TKさん
ありがとうございます!同じタイミングで掲載されてとても嬉しいです!次回も頑張ります!
無題
3本目、4本目の論文も期待していますよ!
無題
先生
頑張って早いうちに出したいところです! |
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