琉球大学立原研究室の愉快な仲間達による日々の記録★ミ
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こんばんは,おれんじうさぎです.
2020年なんぞ遠い未来...オリンピックの開催地が東京に決まった際はそんな事を思っておりました.しかし,ふと気づけばそんな"未来"も残り10ヶ月を切ったわけで,時の流れの早さを痛感しています. 3月といえば三寒四温. 沖縄では真冬の如く北風が吹く日があったかと思えば,初夏のような暖かさを感じる日もあり,そんな季節の変わり目には,様々なボラ科の稚魚が出現し始めます. まずはボラ.沖縄島では11月初旬ごろから加入個体 (所謂ハク) が出現し始め,3月は加入期の終盤といったところ. 近年の分子系統解析の結果,"ボラ"ことMugil cephalusは,地域ごとに分化した複合種群である可能性が示唆されており,写真の個体がそれらのうちどれに該当するのかは判りません. 河川の純淡水域まで遡上するのはだいたい本種 (本属) で,小さな体でずいぶん上流まで遡上していきます. 対象種だからと贔屓するつもりはありませんが,海から内陸へエネルギーを運ぶという意味では,かなり重要な役割を担っているんじゃないかなと思っています. 普通種でありながら分類は混乱し,生態は謎だらけ. 日本の"ボラ"は一体何者なのでしょうか.ある意味,基本にして究極の存在かもしれません. 続いてはセスジボラ (上) とコボラ (下). 前述のボラよりやや遅く出現し,沖縄ではちょうど3月頃から多く採れ始めます. 日本産稚魚図鑑によると,両種は縦列鱗数と第1背鰭の位置 (セスジボラはコボラより前方に第1背鰭がある) によって識別できるとされています. また,セスジボラは体側正中線より下方に黒色素胞があまり出現せず,コボラに比べて白っぽい印象を受けます (ホルマリン固定するとより顕著).ただし,セスジボラの稚魚の形態には地域差がある可能性があり,琉球列島以外の個体群についてはよく判りません. コボラとアンピンボラ,ヒルギメナダはどう見分けるんだ! メナダとセスジはどうなんだ! 遠くからそんな声が聞こえた気がしますが,それはまたいつか. ええ,論文を書きます.書きますとも. そしてまさかの,タイワンメナダ. 画像の個体の採集日は2月29日なので,例年よりも1ヶ月以上早い出現でした. この時期からタイワンメナダが出るとは正直驚きです (厳密に昨年と同じ種であるか否かは一旦置いておくとして).やはり暖冬の影響なのでしょうか. 今年は是非ハクで季節を感じてみてください. おれんじうさぎ PR |
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